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"Half pipe"-Commercial rating training #2

5/5/10
Type of A/C: PA28R
Duration of FLT:1.2hrs
Route of FLT: PHNL-PHNL
Normal T/O:2
Normal LDG:2
Maneuvering: Steep turns, Chandelle, Lazy Eight

クラブに入ろうとするときに、車に乗ったMr.Jが声をかけてきた。「ちょっと空港事務所に行ってくる。15分くらいかかる。」ということだった。
アメリカ人一般がどうなのかはわからないが、少なくともここハワイではその時間というのはあてにしてはいけない。物事がその時間どおりに始まったためしがない。もっとも、いわゆるHawaiian Standard Time、自分もそれをいい意味で捉えている。セカセカしても仕方がない。

15分といえば、Pre-FLTやって、ヘッドセットその他の期待のセットアップに要する時間とほぼ同じ。そのままランプに出てPre-FLTを始めた。ヘッドセットもプラグ・インして、あとはMr.JがきたらChokeを外すだけになった。それでもまだMr.Jは現れない。

そこで思いついたのが、前から見たいと思っていたBE55 Baronのコックピットのことだ。この機体、自分がMultiのトレーニングを始める寸前にウチのクラブに入ってきた1967年製の機体だ。年式で行けば、BE95よりも新しい。
be55-1.jpg

BE95(手前)とBE55
be55-2.jpg


そしていつもコックピットはWindow Shadeで隠されている。中はどうなっているんだろうと、前から気にはなっていた。折角だから、クラブオーナーにお願いして見せてもらうことにした。

「ああ、キーボックスに入っているから勝手に見てイイよ。」

ということで右ドアを開けたら、こんな感じ!
2772t-1.jpg

2772t-2.jpg

BE95よりもキレイだ!特に計器パネルがキレイで、アビオもピカピカっぽい。これでいて、1時間当たりのレンタル代がBE95よりも10ドル安い。
HSIついてるし、GPSはGARMIN500シリーズ、マニホとRPMはメーター1つで針が左右用計2つついている。けど、レンタルには飛行時間の条件があって、

・750 Hrs n Total
・250 Hrs in Multi
・25 Hrs in make and model

なんだか目の前に人参ぶら下げられた馬の気持ちがわかったような気がする。





そしてCommercialのマニューバが始まった。

Privateでやってきたマニューバと言えば、Steep Turn、 Power On/Off Stall、Slow Flight、S-turns、Turn around a pointと言ったところだろうか。PTS(Practical Test Standard)はまだ細部を確認してないが、Comercialの代表的マニューバといえば、

・Chandelles
・Lazy Eight
・Eights on Pylons
・Steep Spirals

と言ったところだろうか。今日やったのは、ChandellesとLazy Eightsだ。

「Lazy EightやEights on Pylonsは、事前の予習が大事だ。理解していないとできない。コレを読んでおいてくれ。」

とMr.Jから渡されたのが、Mr.J愛用のマニューバ解説書。実は上の4つの内、Lazy Eightについては読んでもどのような航跡を描くのかがイメージできなかった。3Dでの解説がないのだ。解説書の絵を見ると、S字を描いているようにも見える。その画が、たとえば上昇降下を繰り返しているのかなんとも微妙な画で、操作の解説としてはClimbing turnとか書いているけど、どのくらいClimbするのかがよくわからない。

悩んでもしょうがないので、簡単にMr.Jのレクチャーを受け、上がることにした。
レクチャーでMr.Jが取り出してきたのは、PA28のミニカーサイズのモデル。これでLazy Eightの航跡を描く。上から見るとS-turnsに近いが、そのS-turnsの軸(Ground Refferenceとなる道路等の直上)を真後ろから見ると、ちょうど料理に使うボウルに丸いタマを淵から入れて転がしたときのように、ボウルに沿って上昇して最高到達点から逆方向へ下降し、反対側の淵に抜けるような、物理で言う「単振動」の動きのようだ。

コレ、なにかに似てる・・・・!スノーボードのハーフパイプだ。
とにかく上がることにした。アビオに不安があったが、どうやら機体アビオのスケルチの問題だったようで、スケルチを緩めることで音声は取れるようになってきた。

まずはChandelles。目の前に迫った壁を避けたりするためのマニューバらしい。基本的には180度旋回だが、これを上昇しながらやるというもの。ここからは自分の解釈も入るが、旋回半径を小さくすること(壁にぶつからないようにすること)を達成するためにフルパワーで上昇しながら旋回するが、180°の半円のさらに半分、90°ポジション以降(それ以上壁側に向かっていくことはない)からはスピードも下がってきているためバンク角を緩めにとり、180°旋回を完了したときにちょうどWingLevelになるように、そしてスピードはStall寸前となるように飛ぶ。結果、800ftほど上昇することになるらしい。

Ground Referenseをとる。右旋回するなら右翼端の先に遠く見える建物とか地形を憶えておき、Climbing Turnを開始してそいつが正面にきたら90°のポイント、左の翼端にきたら180°TurnがCompleteとなる。自分でやってみるとそれほど難しくはないが、まだまだスピードが速いらしい。もっとヨークを引いてピッチアップしていいらしい。

次に、ミニチェアでハーフパイプをイメージしたLazy Eight。
実際に飛んで自分でやってみて、「やっぱりパイプじゃん」と、確信した。

実は、自分はスノーボード暦10年以上、そんじょそこらの軟弱ボーダーには絶対負けない自信のある硬派(?)スノーボーダーだった。言い方が悪いが、ゲレンデのコース真ん中で座っているスノーボーダーを見ると、「早く立たんか!」と脳内で叫んでいた。積雪地に住んでいてまだ独身だった頃、12月から3月の土日すべて(風邪をこじらせた1回を除く)をスノーボードに費やしたくらいだ。近場のゲレンデに雪がなくなれば北上して、「朝5時起床-移動3時間-8時から夕方5時まで滑走-移動3時間-夜8時帰宅-メシ・フロ・寝る-翌朝5時起床-繰り返す・・・」(はっきり言ってクレージー)という感じだった。けど、もう3年滑ってないし、運動不足もあって、今はスノーボードは怖いかも。ちなみに、スタイルはフリーランで、一時期ワンメイクでエアー台から飛んでは歩いて上ってを繰り返した時期もあった。ハーフパイプは数回しか入ったことがないし、まともに飛べたことはなかった。けど、その原理は十分理解しているつもりだ。

Lazy Eightも同じで、基本的にはエネルギーの等価交換だ。まずエントリー以降、パワーセッティングはいじらない。Ground reffernceとなる道路を横切るように、エントリーから30°バンクで上昇しながら90°ポジションで30°バンクのままピッチをゼロにする。Mr.Jは、これを「Slice the Horizon」と言っていた。実際、上昇から瞬間VSIがゼロになって効果に入る点で、ノーズで平線を切っているように見える。これは、ハーフパイプでエアーを1つ決めて空中で体の向きを変えて次のエントリーに入るときの動きと酷似している。実際のハーフパイプ競技を見ていると、ボーダーがパイプのリップから空中に舞い上がり、体の向きを変えて下に向かう瞬間があるのがわかる、まさにソコだ。

そうやって考えたら、Lazy Eightはまさにパイプで滑っている感じでできた。Ground Refferenceの道路を見ながら90°ポジションを判定できるのでわかりやすい。
ハーフパイプ経験者のパイロットってそういないと思うけど、Lazy Eightは絶対にハーフパイプの知識・経験が役に立つ、と思う。

「やってみて、どんな感じだ?」
「んー・・・まだまだ練習が必要だと思う。」

まだマニューバの精度としては、当然荒削りだ。今後の練習でなんとかなると思う。Mr.Jが言うには、

「Chandellsでは最後のLevel Offで一瞬Stall Warningが鳴るくらい、Lazy Eightでは鳴らしてはいけないけどその寸前」

というスピードを保つということらしい。じゃ、「Lazy Eightでは何Ktなんだ?」と聞くと、

「それはそのときのDensity Altitudeや気温、風に左右されるからわからない」

そりゃそうだ。一般値はVs1の1.2倍らしいが、ウチのクラブのPiperは古い。スペックどおりの性能は期待してはいけないらしい。

このほかに、ChandellとLazy Eightの間にPower On/OffのStallをやり、Chandellで稼いだ高度をLazy Eightの適正高度に落とすためにGear DWN、Full Flaps、Atitude -30くらいでDecent(VSIがプラス側に振り切れていた!)したりという感じで、最後にHNLに降りておしまい。1.2Hrsの効率的なトレーニングだった。

Mr.MとのFLTもカウントすればPiperで飛ぶのは3回目、大分慣れてきた。アビオも大丈夫そうだし、コイツで遊びに行ける日も遠くはなさそうだ。Piperのレンタル条件は、Totalで125Hrs、Complexに25Hrs、PA28に5HrsでOK。数えて見たら、あと0.4Hrsで達成だ。

次はEights on Pylonsあたりだろうか。

これまでの飛行時間:237.5Hrs

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プロフィール

KOMMYthePILOT

Author:KOMMYthePILOT
このblogでは、FAA Commercial Pilot(ASEL, AMEL) with Instrument Rating(事業用固定翼単発・多発操縦士+計器飛行証明) KOMMY(元ハワイ駐在員:現在は日本在住)のFLT(Flight)の模様をお送りしています。


ちなみに、
1970年生まれ、九州生まれの"おいさん"です。
(ウチの地元では、"おじさん"のことを"オッサン"と言わずに、"おいさん”と言います。)

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