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"Holding"-IFR Training #8

1/18/10
Duration of FLT: 1.6hrs
Route of FLT: PHNL-PHNL
Simulated Instrument: 1.0Hrs
Actual Instrument: 0.3Hrs
Instrument App:1(VOR/DME B + ARC HNL)
Normal T/O:1
Normal LDG:1

Holdingの練習をすることになった。Holdingは、IFRの鬼門ともどこかで聞いたことがある。

Holdingがなにを指すかについてはあちこちに詳しい解説がある(CFI Japanを主催している上田さん(元CFI)のサイトが分かりやすいです。)ので、ここでは詳しく述べないが、要は飛行機は在空では車のように停止することができないので、あるポイントでグルグルと周ることで待機をする、これがHoldingだ。このグルグルというのもただ単に周るわけではなく、Holding Patternという決められた楕円状のルートを飛ばなくてはならない。

Holdingで自分が思うポイントは2つある。
1つは、イニシャル・オリエンテーションとエントリー方法の決定だ。もう1つは正しいトラッキング、つまりいかにHolding Patternをキレイに描くように飛ぶか、だ。

イニシャル・オリエンテーションは、この場合、

-自分がHoldingをしようとする場所と自分の現在位置の関係
-Holding PatternとHolding Pointの位置関係
-ダイレクト、ティア・ドロップ、そしてパラレルというHolding Patternへの3種類のエントリーのうち、どれを採用するか

これらを決めることだ。

そして厄介なことに、このHoldingの方法は管制から指示される。
チャートを見れば、VORやFIXにHolding Patternが書かれているところがある。そのとおりHoldする場合は”As Published”と言われるが、実際はそうではない場合がある。今日の訓練もそうだった。

次に、正しいトラッキング、どうやってHolding Patternをキレイに描くかだが、基本は無風であれば、キレイな「楕円(Race Truck)」を描くことになる。

Holding Pointを通過してStandard Rate Turnを1分間、これで180度旋回、それからPointから見てOutbandに1分間飛び、再度Stabdard Turnをして1分間、するとPoint直行の形で1分間飛行すれば、自他旅Holding Pointを通過することになるはずだ。
この前提として、イニシャル・オリエンテーション認識したHoldingのRadialを、 Inboundにおいてインターセプトしていることが基本となる。

ただし、現実は甘くない。上空には風が吹いている。そしてHoldingも当然この風の影響を受ける。
風の縦横成分のベクトルで考えると、Holding Patternに対して長さ方向と幅方向に影響を受ける。この結果、なにも修正しないで飛ぶと、レグの飛行時間が1分でなかったり、あるいは楕円がスパイラルに続く航跡となったりする。つまり、平面で見た場合、Holding Point上空でRace Truckを描いてるつもりでも、実際にはそのPointの風下方向にずれていくことになる。

なので、Holding Patternの4つのレグのウチ、InboundレグだけはRadialをインターセプトして1分間飛行するように修正し、OutboundレグはInboundレグがきっちりしたものになるための修正を加えることになり、InboundレグとOutboundレグは平行でなくてもよいことになっている。

まずはInboundをしっかりトラックするためのWind Correction Angle(WCA)が必要になる。このWCAをInbound1分間の飛行で確定、できなければ次の周回も含めて確定する。
OutboundはInboundのWCAの3倍を採用(Outboundの1分+Standard Turn×2の2分は、Inbound1分の3倍であるため)する。
次に時間調整、Outbaund(Pointのアビームからスタート)を1分飛んでみて、Inboundの時間を計測し、その差を調整する。たとえばInboundが50秒かかったのであれば、Inboundをよけいに10秒
飛ぶ必要があるから、Outboundを1分10秒飛ぶ、というような修正になる。

Holding自体はこのような方法になる。
今日のFLTはコレの練習すが目的だ。Holding PointはKOKO HEAD VORTAC(CKH)、チャートに描かれているパターンはR039で、左右両方どちらの旋回もある。

そして実際のFLT前の準備の話。
KALAELOA(JRF)でアプローチの練習をするときは事前にTWRに電話したし、クリアランスもピックアップした。じゃあHoldingの場合はどうなる?

「あー、アプローチの練習のときと同じ。TWRにHoldingやるって電話すればイイ。んで、クリアランスもDELから貰うのは同じ。」

とMr.Mは解説する。ひとまずTWRに電話したら、昨日同様丁寧な管制官が応対してくれて、調整完了。

出発準備をしてIFR Clearanceのピックアップ。今回の場合、Clarance LimitはCKHになる。

”N9512F,cleared to CKH, via RV,cross CKE R240 at or above 2500,clmb and maintain 5000, heading120,DEP 124.8, squawk14XX”

このとき予想していたのは、高度によっては雲の上に出ることになるんだろう、ということだった。このときの気象状況がBKN3800、つまり青い空が見えない曇り空で5000ftまでの上昇を支持されているから、雲が薄ければ雲上のFLTとなるはずだ。

離陸してHDG120、HoodをつけるためMr.Mに操縦を代わる。Hoodをつけて「I’m ready」をコールしたら、まずはイントラによるデモを見せると言うことだった。しばらくはパッセンジャーとしてみていた。

「Holdingのクリアランスはメモで書き取るんだ、(操縦していないからって)寝るんじゃないぞ」
「寝てないよ」

CKHはHNLを離陸してから約12DME、10分弱で到達する。ATCがClmib and Maintain6000をコールしてくる。雲上に出る。
Hoodをしていても操縦していないから、グレアシールドの上を見れば風景は見える。できればHoodを外して見たかったが、Mr.Mのデモに集中することにした。

CKH手前3DME付近で

”N12F,reseume own navigation to CKH・・・”と聞こえ始めた。「あー、CKHまでの直行指示か何かだろう」と思っていたら、Mr.Mが手を動かして「(書き取れ!)」と身振りで言っていた。
管制官の口調がゆっくりだったため、それとは思わなかったが、

”Hold north.....of CKH...R...360, Left or Right turn at your discretion, report establish the pattern”
Mr.Mのリードバック後、
”Expect Farther Clearance 2015Z、time now 1934Z”
このEFCが重要で、holding終了後に別のclearanceを得て他の場所へ向かう。

ひとまず書き取ったが、これはもうそのまま、イニシャルオリエンテーションを絵にした。現在位置がCKHの南西であることはわかっている。そしてパターンを絵にしてみる。

「右旋回で行く。エントリーは・・・・パラレルだな?」
「右だよな・・・ダイレクトでいけるんじゃないの?」
「右旋回だぞ、そう思うか?」
「ああ」
「パターンの絵は間違いないか?R360だぞ。」
「あ、逆だった」

R360なので、CKHから真っ直ぐ北に伸ばした線がInboundで入ってくるRadialになり、コースは180となる。このRadialを書く向きが南北逆だった。
気を取り直して絵を書き直し、パラレルで入ることを確認。

CKHに近づくにつれて、NAV2にセットしたCKH直行コースの針がブレ出す。フラグtoがfromに切り替わるバー表示、ここがCKHの直上だ。
パラレルだからCKHからHDG360に1分間飛行、左旋回で再度インターセプトすべくNAV1にInboud OBS180、NAV2にOBS360をセットして、飛ぶ。
R360をインターセプトして再びCKHを通過、Standard Turnで右旋回、Outboundを1分、次の旋回を終了した時点でR360をインターセプトすべくバンク・アングルを調整し、ウィング・レベルで

CKHまでの飛行時間を計測。これを続ける。

Mr.Mが2周したところでInboundの修正が約30°、Outboundの修正が5°くらいと奇妙なWCAだった。そこで操縦を代わる。
12Fの時計がウマく操作できなかったので、ひとまず腕時計をたよりにInboundとOutboundを飛ぶ。両方とも概ね1分で完了する、誤差は5秒以内といったところだ。少しずつOutboundの長さを変えてみる。

で、その航跡がコレ↓
hold ckh

黄色の四角がCKHで、赤丸でGPSのトラッキングを開始。青い線で消しているのはGPS起動中の誤差。まだ赤丸の時点ではMr.Mが操縦していて、CKHをど真ん中に捕らえているのがよくわかる。ここから反時計回りにHoldするわけだが、その周回のインバウンドから操縦を代わる。ズレてはいるが、初回にしてはイイ形だと・・・思いたい。
最終的に左下に航跡が伸びているが、これはATCの指示でVOR/DME BのアプローチをするためにARANAに直行したためだ。

今日はMr.Mが確立したものをあとから引き継いでHoldしただけなので、あまりHoldingの実感がなかった。NAV1でR360をHDG180でインターセプトするには程遠く、針が動いてオーバーシュート、TOとFROMの変化でアビームを判断できる、といった程度にとどまった。

とにかく、まずイニシャル・オリエンテーション、でパターンに入ればインバウンド・インターセプトを早期に確立しする。これさえ確立できれば、あとは微調整。Mr.Mの都合で短めに訓練を切り上げたが、もう少し自信を持てるように修行したい。

これまでの飛行時間:152.9Hrs

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KOMMYthePILOT

Author:KOMMYthePILOT
このblogでは、FAA Commercial Pilot(ASEL, AMEL) with Instrument Rating(事業用固定翼単発・多発操縦士+計器飛行証明) KOMMY(元ハワイ駐在員:現在は日本在住)のFLT(Flight)の模様をお送りしています。


ちなみに、
1970年生まれ、九州生まれの"おいさん"です。
(ウチの地元では、"おじさん"のことを"オッサン"と言わずに、"おいさん”と言います。)

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