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"KONA WIND"

12/02/09
Duration of FLT: 4.6hrs
Route of FLT: PHNL-PHLU-PUPP-PMUE-PHKO-PHNY-PHNL
Normal T/O:7
Normal LDG:7

週間の天気予報を見てみた。
ホノルル、水曜日だけ快晴。
XCに出ることにした。

ルートは定番コースを少しいじって、
オアフ島HONOLULU(HNL)-モロカイ島KALAUPAPA(LUP)-ハワイ島UPOLU(UPP)-同じくWAIMEA(MUE)-同じくKONA(KOA)-ラナイ島LANAY(LNY)-HNL
というコースだ。

モロカイ島では、視程が良ければ北海岸の絶壁をフォローする。そして、全般的に高度を高くとってみる。この2点を今回のXCのポイントとした。

そして、今回はNAVLOGは作らないことにした。チャートにMAGコースは書き込んでいるし、何回も飛んでいるコースだ。ただし、機体はインジェクション機の12F。LUP以降でのfull stopでちゃんとENGの再スタートができるかどうか、そこがポイントだ。
次に、給油ポイントは10月に飛んだXCの経験からMUEに設定。理由は、KOAで給油するよりのんびりできるから。そのかわり、KOAはTGLでOKとした。
もう1つ、機内食を持ち込むことにした。これまで、緊張の持続とトイレ・エマー(在空でトイレが近くなること)避けるためから、FLTの全航程で飲まず食わずなことが多かった。経験値も少ないながらも上がってきて、余裕も出てきた。今回はちゃんと昼飯を食べることにした。手軽なのがサンドイッチあたりだろう。だがここはさらに簡単なものにする。ランチバッグにCOSTCOのディナーロール3つ、スティックチーズを2つ入れ、ミネラルウォーター500mlを1本手に取った。

朝8:40、FWY4DEPで離陸する。H1フォロー中は揺れる。洋上に出て、HCF APPにモロカイまでのFlight Followingを要求する。

LUPに到達し、CTAFでアナウンスを開始する。飛行場上空を通過したあたりから、別のトラフィックが呼びかけてきた。どうやらそのトラフィックも降りるらしい。
お互い交信しながら飛び続け、自分がRWY5のDownwindに入ったところで、そのトラフィックが飛行場上空に到達した。双発機だ。まずはこちらが先に降りる。タッチダウンはまずまずだ。Full stopしたところで、双発機がDownwindに入ったのが見えた。

"Do you make low approach ?"
"No, will make full stop"

Full stopから180°回転し、エプロンを目指す。双発機がBaseからFinalに入るところに見えている。

"Rgr, we taxi to park right now"
"We are on base, hurry"

おお、スゲー!まだこっちがRWY上にいるのにFinalに向かってきている。さすがノンTWRの飛行場だ。こちらもパワーを追加して、40ktくらいでタクシーしてRWYを空ける。

エプロンに機体を止めてトイレ休憩、すると双発機もRWYを戻ってきてエプロンに止まった。
右席の人物に声をかけてみた。

「ども、(こんな片田舎にくるのはXCトレーニングのパイロットしかいないだろうし)スグ離陸するんですか?」
「え?なんだって?」
「スグ離陸しますか?」
「よく聞こえない、近づいて?」
「スグ離陸するんですか?」
「あー、わしゃパイロットじゃないんだよ」

よく見ると、その機体は10人乗りくらいで、後ろにもパッセンジャーが乗っていた。

「ツアー客か・・・」
右席もおじさんは、特等席に座ったパッセンジャーだったのだ。機長は・・・機体のドアを開けて乗客の案内をしている。そして乗客が降りてくると、それぞれがカメラのシャッターを切り始めた。「風光明媚なモロカイ島北部カラウパパ。立派な観光地だ。」とつくずく納得した。
SANY0016mini.jpg

休憩後、今回はMKK CLASS Dをトランジットではなく、モロカイ島北海岸をフォローすべく出発した。断崖絶壁に滝が見える。そこから3,500ftまで上昇する。モロカイ島最東端Cape Halawaから5,500ftまで上昇、ここでHCF APPにコンタクトしてFlight followingをリクエストした。
SANY0014mini.jpg


にしても気分のいい青空だった。マウイ島に差し掛かりKAHULUI CLASS Cを平面と垂直の双方でよけてUPPも目指す。マウイ島の南にさしかかるあたりから霞がかかったような視程になる。そしてUPPまで30DME程度のところから、同高度帯に横長の雲が見え始めた。これは降ろすしかない。
徐々に降ろしていくが、雲がどんどん低くなっていって、APPが「122.0 HNL FSSでWeather Infoがavailable」とアドバイスをしてくる。出発前に見た情報ではOUTLOOK VFRだから、基本的には問題ないハズ。最終的には1,500まで降りて、そのころになるとハワイ島の輪郭が見え始めた。

UPPに降りてひとまずエプロンに出るが、またそのままRWYに入ってTake Offする。雲は低めだ。次は給油経由地MUE、雲のむこうか?
海岸線沿いに南下しつつMUEのVORTACを目指してみるが、どうも諦めたほうがよさそうな感じだった。KOAへの直行を考え始めたが、MUEのR270あたりで雲が切れてきた。

「行ける。」

VORTAC直行コースでMUEを目指す。AWOSを聞いてみると、風はどちらかというと南より、RWY22を選択した。
ここで給油に入る。値段が前回よりも上がっている・・・
SANY0026mini.jpg

MUEを後にして海岸線に出て、KOAを目指す。TWRにTGLインテンションでコンタクトすると、RWY35でRight downwindとのこと。いつものとおり、ハイウェイをフォローして自動的にパターンに入るコースだ。
飛行場方面を見ると巨大な機影がRWY35のLeft downwindを逆向きに飛んでいるように見える。空軍のC17だ。
ここでTWRから非情のコール。

"N12F, Hold over current position, make left 360 until farther advised"

そして待つこと3周か4周・・・クリアランスが出る。Downwind に入るまではいいが、

「トラフィックがヘビーなのでTGLはダメ、Full Stopか1回のTGLのアト空域離脱かどちらかをい選びなさい」

ときた。もともと1回のTGL後にLNYに向かうつもりだったので後者を選択。そのままLNYへ直行する。




LNYに降りたら降りたで面白いことがあった。
休憩を済ませてタクシーしようとしてたらN66540からのコール。実はウチのフライング・クラブの機体だ。
話しかけてみると、トレーニングで何回か飛んでもらったMr.Cだった。Wind calmだからRWYの選択はどちらでもかまわないのだが、540は自分が降りたRWYと全く逆のRWY21にTGLして飛び去っていった。

HNLに戻るためLNYをアトにした。
実はこの日、風向きが逆になる予報が出ていた。いつものRWY4を使うのがTrade wind、その逆でRWY22を使うのがKona windだ。HNLのAWOSに電話をかけて、風向情報を取る。HNLの場合、Tail windであっても10kt未満であればRWY4が継続されるようだ。そして結果はRWY4と予測できた。

HCF APPにコンタクトして、Class BのクリアランスもRWY4L left downindに入れというもの。RWYのチェンジはないらしい。
ところが、APPが自分を呼び出してきた。

"N12F, HCF APP"
"N12F, gop ahead"

このような交信はあまりない。
で聞いてみると、

"HNL using RWY change to 22, cleared into class B air space via KONA ARR, enter left downwind RWY22L."

さて、冷静にRGRと答えたものの、機内では大焦りだった。KONA ARR、初体験なのだ。急いでPCSをバッグから取り出しルートを確認する。

「Kokohead VORTACからワイアラエゴルフコースを経由しH1をフォロー、RWY22LのDownwindに入る。」


なんだ、いつものFWY2ARRとほぼ同じじゃないかー。本当は1つだけ違う部分がある。FWY2にはイイと言われるまで2000ftを維持しなくてはならないという制限があるが、KONA ARRにはこれがない。好きな高度帯を飛んでイイ。

でも、FWY4DEPが1500で出域してくるのを意識してしまって、なんとなく2000ftより降ろせない。そのまま進んでいく。

TWRにハンドオフされスグにCleared to landのコール。まだ距離があるがこれで高度を降ろせる。そう思ってスロットルに手をかけた瞬間、

"N12F, continue NW bound, I call for your inbound"

マジですかー。できれば高度処理を早めにしたいんですけど・・・。
そうやって2000ftを維持したままH1をフォローしていた。HNLがどんどん近づいてくる。そこでTWRからCleared to landのコール。インバウンドに向かうが、どう見ても高い。
パワーアイドルにして減速、Full flapsにしてドラッグと降下率を稼ぐ。それでもまだ高い。
スレッショールド上空、800ft。RWYは9000ftあるが、もう直感的にGo Aroundした。



TWRが呼びかけてくる。
"Do you need assistance?"

これには参った。意味がわからない。高度処理ができなくてGo Aroundしただけなのに、一体地上からナニをアシストしてくれるというんだ?3回ほど聞き返して、

「そのままDown windに入れてください」

とお願いした。
たしかにエマージェンシーのビデオを見てるとTWRが「Do you need any assistance?」と聞いてくるシーンがあるが、コレは別にエマーでもないだろうに。

無事にRWY22Lに降りたが、初めてのKONA WINDの洗礼を受けた。できれば、出発手順も経験しておきたかった。

これまでの飛行時間:129.4Hrs

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KOMMYthePILOT

Author:KOMMYthePILOT
このblogでは、FAA Commercial Pilot(ASEL, AMEL) with Instrument Rating(事業用固定翼単発・多発操縦士+計器飛行証明) KOMMY(元ハワイ駐在員:現在は日本在住)のFLT(Flight)の模様をお送りしています。


ちなみに、
1970年生まれ、九州生まれの"おいさん"です。
(ウチの地元では、"おじさん"のことを"オッサン"と言わずに、"おいさん”と言います。)

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