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"Tail heavy?"

2/22/10
Duration of FLT: 2.3hrs
Route of FLT: PHNL-PHLU-PHNY-PHNL
Instrument App:1(ILS RWY4R HNL)
Normal T/O:3
Normal LDG:3

最近FLT LOGにコメントをよく頂くうえださん、このたび遠路はるばるHNLにやってくることになった。
うえださんは、CFI-Japanを主催している。CFI-Jでは、ジェネラル・アビエーションの基本的なことからテクニカルなことまで、これから飛びたいと思っている人にも、今現に飛んでいる人にも役に立つ情報を掲載している。今は現役を退かれているということだが、ご本人も昔はバリバリのCFIだったとのこと。そのうえださんがやってくることになった。

あわせて、以前初パッセンジャーとして右席に搭乗いただいた、現在IFR訓練中のKさん、この方もハワイにやってくることになった。ちなみにこのKさんは、うえださんとの面識がある。

前々からうえださんからのお誘いは頂いていて、「ではみんなで」ということになった。
そして今回はもう1人、小さなパッセンジャーMくんがいる。ちょっとした縁で、今回のFLTに同行することになった。

さて、選択肢としてはいくつかある。
・島1周or半周コース:途中サンドバーやノースショア等の見所はあるものの、遊覧FLTとしては似たような光景ばかりかも。
・ショートXC:KALAUPAPA(LUP)とLANAI(LNY)をまわって降りてくるコース。誰かが体調不良になった場合、HNLに戻るのに時間はかかる。
・KALAELOA(JRF)でTGL:うえださんやKさんには面白いかもしれないけど、初体験のMくんにソレはつらいかも。

初心者がいるときに気を使うのは揺れだ。どのオプションを選択しても、出発時、一時的に機体は揺れる。JRF以外の2つであれば、FWY4DEPで上がる、洋上に出るまでの10分は揺れるかもしれない。
うえださんは、YouTubeにもUPしているLUPの東映のような波しぶきに興味があるようだ。
Kさんはこのあとご自信のトレーニングの予定があり、残された時間は約3時間半。
風は非常に穏やかでVFR日和。さて、どうする?

「わかりました。LUP→LNY→HNLで行きましょう。で、いつもはLUPから北海岸を東向きに飛んでラナイ島に向かいますが、今日はMOLOKAI(MKK)のClass Dを突っ切ります。」

いつかヒーリングFLTに出たときと同じコース。
これが、最大限に皆さんを満足させられる選択肢だったと思う。
022210flt.jpg

機体は12F、手早くプリフライトをすませ、パッセンジャーにはご搭乗いただく。頭の中では大柄なうえださん(185cmくらいか?)かKさんが右席に来て、あとで席を替わったりするのだろうと思っていた。
で、機体の外側から右席にまわり見てみると、なんとMくんが座っている。大柄なうえださんは後席で窮屈そうに座っている。一瞬「え?」と思ったが、

「Mくん初めてだし、風景がよく見えたほうが面白いだろうから」

と、うえださん。

前回、12FのオルタネーターがOUTになったとき、TaroくんとそのイントラMr.Jの大柄野郎3団子で帰ってきたことがあった。あのときは、離陸時にいつもの調子でヨーク引いたらストールウォーニングがなり始めた。現役を退いたとはいえ、経験豊富なうえださんに、念のため、

「あのー、4人で飛ぶのって初めてなんですが、この座席配置で大丈夫ですかね?経験あります?」
「あー、前席1名、後席2名で飛んだことありますよ」

と、後席で窮屈そうな体勢で答えるうえださん。

ま、大丈夫だろうと考え、機体のセットアップを続ける。
Kさんが大きなカバンを持っている。自分でも初めて後部バゲージスペースにカバンを入れて見た。

HNLが初めての人にとっては、HNLの手順はなにもかもがStrangeなのかもしれない。ATISをとってFWY4DEPのクリアランス、この一見IFRのクリアランスのようなVFR出発手順に、うえださんも「変わっている」と思ったに違いない。RUN UP、タクシーを済ませ、RWY4Rをクロスして4LにPosition and Hold。

Cleared for take offのコール、フルパワーにして、早めのAir Speed CHKをする。40,50,今日はちゃんとPitotが動いている(あたりまえか)。
12FのVrは55kt、なにがそうさせたわけではないが、初めての4人搭乗、念のため60ktでのローテーションとした。60ktでヨークを引き始めると、機体はフワッと浮いたが同時に「フォワァ~」というストール・ウォーニング・ホーンが聞こえ始める。

「マズい!機体が重いか?」

水平より若干上向きにピッチダウンしてAir Speedを稼ぐ。80ktまで加速して上昇をかけてみた。なんとか上がり始める。VSIの表示は300fpm・・・・

「いやぁ~、重いですねー」
「久しぶりに怖かったです」(Kさん)

そんなことを話ながらFWYをフォローする。山肌が近くなるとどうしても揺れ始めるが、陸上を飛んでいても穏やかだ。そして洋上に出る。燃料が消費されてきたからなのか、はたまた気のせいか、機体のコントロールもしやすくなっていった。HCF APPにFlight Followingをリクエストし、モロカイ島を目指す。KOKOHEAD VORTAC(CKH)通過後、R086をトラック、そこからすでにモロカイ島が見えている。

”N12F, MKK Altimeter 3011”
”MKK 3011, 12F”

「KOMMYさん、3011ですよ。」
「ええ、3011です。」
「高度計、3001になってますよ」
「!」

さすが元CFI!しっかりと見られている。
「あれま、ハハハー」と恥ずかしさを隠せずに3011にセット。
あとでうえださんに教えてもらったが、実は離陸前からAltimeterを0.1mmhg下にセットしていたようで、計器チェックのときも「あれ?マイナス90ft?」と思ってはいたが、ウチのクラブの機体はちゃんとAltimeterをセットしても高度がマイナスを示す機体が多いので、実はあまり気にしてなかった(オイ!)。

いつもどおりの手順でモロカイ島ILIO PTに差し掛かったらMOLOKAI(MKK) TWRにコンタクト、トランジッションをリクエストする。うえださんはモロカイ島の断崖絶壁の風景が気に入ったようだった。もうちょっと降ろしてみてもよかったが、で、実はこのあたりからドキドキしはじめていた。離陸時、あれだけ重たそうに上がったのである。降りるときも重いに違いない。下手に思いっきりフレアすると、テールをこするかもしれない、と本気で心配していた。ただ、幸いにしてLUPもほぼ無風のコンディション、ここはFLAPs30で降りることにした。

風は、全くナイと言ってイイほど穏やか。降下率、ラウンドアウトに着意し、フレアを少なめで接地するよう降ろしてみた。結果、なんとかSaftey LDG。
今日は風がない、なのにRWY ENDは「東映」(波しぶき)が見えている。不思議だ・・・この東映、以前UPしたLUPでのCross Wind LDGの動画を見てうえださんはすでにご存知の様子だった。
生で見る東映をしばし堪能していた。

次はLNYまでの短いレグ。うえださんが前席に座る。RWY5を上がると、そのRWY ENDの先、東映の様子を真上から見てみた。なんというか、もうとんでもない様子になっていた。

「スゲー」

いつか撮影して見ようと思う。

MKK TWRに再度コンタクトし、今度は北から南へトランジットする。

「折角だから、難破船でも見てみましょう」

ラナイ島北海岸にある難破船、ダイビングスポットでもあるらしい。そこに到達するまでにまだ時間がある。うえださんがこんなことを言い出した。


「KOMMYさん、1つお願いしていいですか?今の高度(2,500ft)を維持して70ktで飛んでみてもらっていいですか?」
「?・・・70、ですか?」

なんだろう?とは思ったが、パワーを絞ってヨークを引いて減速、70ktに近づいてきたらパワーとピッチでバランスをとり、ハイピッチの姿勢で安定させる。
90,80,70ktの巡航、上昇、降下の練習は、IFRのトレーニングを始める前にPrivateのイントラMr.Gから言われて練習していたから、特に戸惑うことなくできた。

「じゃ、こうなったらどうします?」
スロットルを引いてパワーを1500rpmに落とす。
「えーと、これでスピードを維持すればいいんですか?」
「いや、どうするかなと思って。」

ENG FAILの設定なのかなと思いつつ、高度を下げないようにピッチを上げるが、少しずつ降りていく。

70ktはやれと言われると以外にできない人が多いらしい。というのも、PrivateのマニューバでもSlow Flight(45kt)やStallはあるからそれらはできるけど、「じゃ、70ktで飛んで」と言われると戸惑う人もいる、というのがうえださんのCFIとしての経験なんだそうだ。
1500rpmというのは、ENG FAILではあるが、シリンダーが1本死んだ状態(バルブ・スタック)をシミュレートしたものだった。これはうえださん本人も経験があるらしいのだが、たとえシリンダーが1本死んだとしても、飛行機はそこそこ飛び続けるから、慌てずにエマージェンシー手順をすること、ということだ。これはパニックになるかどうかを見たかったようだ。実際にこのバルブ・スタックが起きると、物凄い振動と音が発生し、大抵のパイロットはパニックになるらしい。

難破船に近づくと、ヘリが近くを飛んでいる。高度も近い。こっちはラナイ島トラフィックの周波数で自機位置をアナウンスしているのに、そのヘリからは応答がない。うえださんのトラフィックを見る様子
は、やはりCFIのそれだった。いったんデビエーションしようと離れようとしたら、ヘリも難破船から遠ざかっていって、皆さんに難破船を見せて差し上げることができた。

LNYで休憩後、HNLへ向けて出発。Wind VRB@5ktだったので、降りるときはRWY3だったが、上がるときはRWY21をチョイスした。ランプで試しにHNLのATISに周波数を合わせてみると、なんと受信できた!46Jではまず受信できないだろう。LNYを上がってスグにHCF APPにコンタクトしてFlight Followingを要求。そこでうえださんからの質問。

「なぜ、HCF APPコンタクト前にATISをとらないんですか?」

時計を見ると、11時41分。HNLまでは約60NM。HNLのATIS更新は毎時53分、実際のATISのアップデートまで考慮すると、12過ぎまで待った方がいい。ひどいときは、20分経過しても古いAITSが流れていることがある。

HNLはILS RWY4Rのアプローチを要求。Wind 140@8kt、LDG RWY4 and 8、頭の中ではテールウィンドと認識したが、よくよく考えたらほぼクロスウィンドでなおかつテールウィンドじゃないか。予想以上に流される。今日はクロスウィンドの練習には絶好のコンディションだ。
FLAPsは20、RWYが近づいてきて、右へクラブの状態から右ウィング・ローへ持ち込む。あまりよく憶えていないが、ちゃんと右メイン・ギヤから接地できたと思う。うえださんからは、一応お褒めのお言葉を貰うことができて一安心。

元CFIうえださん、Kさん、そしてMくんとのFLT。うえださんから教えてもらったことはとても有益だったと思う。特に、バルブ・スタックの話は知っているのと知らないのでは、心構えも変わってくるだろう。そして初めて全席を使って飛んだというのもイイ経験になった。1人のときと同じようなヨークの使い方ではダメみたいだ。Air Speedを多めに稼ぎ、マージンをとった上がり方が必要になるんだろう。
元CFIというよりも、とにかく飛行機が好きなヒトからの客観的な指摘、意見というのは、自分のFLTを向上させていくためのよい刺激になったと思う。

さて、Mくんはといえば・・・途中から寝ていたそうな・・・(いつものパターン)

これまでの飛行時間:190.9Hrs
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プロフィール

KOMMYthePILOT

Author:KOMMYthePILOT
このblogでは、FAA Commercial Pilot(ASEL, AMEL) with Instrument Rating(事業用固定翼単発・多発操縦士+計器飛行証明) KOMMY(元ハワイ駐在員:現在は日本在住)のFLT(Flight)の模様をお送りしています。


ちなみに、
1970年生まれ、九州生まれの"おいさん"です。
(ウチの地元では、"おじさん"のことを"オッサン"と言わずに、"おいさん”と言います。)

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