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"Blank"

11/19/09
Duration of FLT: 1.4hrs
Route of FLT: PHNL-(Oahu east, north, west)-PHJR-PHNL
Normal T/O:3
Normal LDG:3

いやー、長かった。
約1ヶ月のブランクとなってしまった。この間、もちろん飛びたかったけど、ちょっとした事情のため飛べなかった。そして先週あたりから飛べるようになって、機体の予約はしたものの、いざ飛び立とうとしてエプロンから飛んでいく方向を見渡すと低いイヤな雲が出ていてキャンセルすること2回。風が異様に強くて(21ktG29kt)、それで延期すること1回。やっとのことで今日という日がやってきた。

さて、今日はパッセンジャーの同乗がある。Mさん、としておこう。日本からの客人だ。以前、Kさんをパッセンジャーとして乗せてXCに出たことがあったが、KさんはPrivate Pilotであり、IFRの訓練中だから、Cessna172という機体がどの程度在空で揺れるかを知っている人物だった。今回のパッセンジャーMさんは全くの素人、以前グランドキャニオンの遊覧飛行でC172クラスの小型機に乗ったことはあるらしいが、ハワイの風は侮れない。

Mさんにご希望を確認したところ、オアフ島1週コースに出ることにした。
1ヶ月ぶりのFLTで搭乗する機体は我が愛機(?)46J。Mさんがコックピットを覗いたとき、「年代ものだね~」と言っていたが、46Jは1973年製、なんでもMさんの娘さんと同い年らしく、1980年製、少々驚いていたようだ。

「コレが一番好きなんです」

他にも12Fのように1998年製のインジェクション機もある。でも46Jからの風景が体に馴染んでいてLDGが一番ウマク決まる。本当は12Fでも同じような風景に見えるようセッティングができればいいんだけど・・・なんたって、46Jが相性もイイ。

プリフライトを済ませ、チェックリストをこなす。ブランクが心配だったが、意外にも覚えているもんだ。ATC交信もどんなもんかと心配していたが、ちゃんと交信できたから不思議だ。
RUN UP、LEFT MAGNETOに単発切り替えしたときの回転が不安定、1700RPMから2000RPMまでパワーを追加してミクスチャーを若干リ-ンにする。待つこと1分。ENGは安定した。

RWY 4Rをクロスして4LにPosition and Hold、目の前に広がるスレッショールドのマーキング、4Lのマーキング、そしてセンターライン。やっぱこの場所はイイ!
↓Mさん撮影
4lmini.jpg

Free Way 4 depで、H1をフォローしながらワイキキ方面に飛ぶ。
↓ダウンタウン上空、アロハタワーが見える。(Mさん撮影)
downtown-mini.jpg

パンチボウルに差し掛かるあたりから山肌に近づくため機体が揺れだす。そんなかでも「アレがパンチボウルですね。それからアレがダイヤモンドヘッド、しばらく行って海岸線を抜けたらハナウマ・ベイです。」的な案内をしながら飛び続ける。ハナウマ・ベイ手前で機体が45°傾くようなタービュランスに煽られ、さすがのMさんも(そして自分も)「おお!」と声が出たが、

「ハハハー、小型機なんてこんなもんですよー。」

と言いながら飛び続ける。眼下の海面を見てみると、白波が立っている。少なくとも12ktくらいの風が吹いていそうだ。

↓FWY4DEPをフォロー、右手にダイヤモンド・ヘッドを捕らえる。(Mさん撮影)
waikiki-mini.jpg

オアフ島の南海岸を東に抜けたところでKaneoheのclass DをTransitするためにコンタクトする。

"Kaneohe TWR, N9846J, over MAKAPUU PT, maintain 2,000, rq transition class D air space to the north"

すると、えらくノイズの多いボイスで返信してきたが、ノイズだけでなく早口だ。聞き取れたのはTransition approvedだけ。他にトラフィックがないにしても、なんかぞんざいな応答ではないか?念のためsay againをかけたが、やっぱり同じだ。
この理由は、KaneoheにCOM2でコンタクトしていたためだと思う。46JのCOM2は調子が悪い。SQUAWKの再送をリクエストしたがどうしても聞き取れず、最終的には「気にしなくていいよ、class Dを抜けたら教えて」くらいの応答だった。平日昼下がり、暇なのかな・・・

Kaneoheのclass Dを通過するときって、観光地としては有名なサンド・ビーチ上空を飛ぶことになる。

このサンド・ビーチは干潮時には海に隠れていた砂の小島が現れる、というキレイなビーチだ。つまり浅瀬なため、太陽が出ていればキレイな海が堪能できるに違いない場所だ。そして夕方(といっても5時前)にこの辺を飛ぶと、たいてい雲が立ち込めていて暗い。残念ながら今回もMさんに浅瀬のエメラルド・グリーンのサンドビーチを楽しんでもらうことはできなかった。その代わり、太陽が西に傾く時間帯、太陽が雲に遮られる位置関係となって、雲から後光が差しているかのような光景が目に入ってきた。

そのままオアフの東海岸を北上して、最北端のkahuku PT近辺を通過したあたりで西に旋回すると、目の前が眩しいくらいの西日だ。North shoreの最西端Kaena PTを南に回りこむと、さっきまで見えていた海面上の白波がウソのように消えている。そのままオアフ西海岸を南下してKALAELOA(JRF)を目指す。

ATISでは風は060@8ktと、大したことはない。1ヶ月ぶりのリハビリにはちょうどいい。相変わらずJRFのATISは早口でボソボソと流れる。
TWRにコンタクトすると、今までにないContinue On Shoreの指示。思わず聞き返してしまった。別のトラフィック(ヘリ)のinfoも言ってきたが、Negative contatct。RWY4LのBseに入るところで、コーストガードのヘリをインサイトした。

TGL1本目、体感的には強めのHead wind、ラウンドアウトからフレアに持ち込む高度がなんとなく高い?と思ったら、若干跳ねた。まあ許容範囲。
2本目・・・ファイナルに入ったところでイヤなものが目に入った。バッテリー・ウォーニング・ランプが点滅しているではないか!Ammeterもマイナス側でカチカチ言っている・・・。

コレが本当にヤバければ、電気系統が死ぬ。そうなった場合、ENGは止まらないはずだが、無線機、トランスポンダ、そしてFLAPsが使えなくなる。ジャイロも使えなくなるだろうからAtitudeとHeading indicatorも死ぬか。(Airさんからご指摘いただきました。バッテリーアウトでもジャイロは死にません。Airさんありがとうございます!)2本目(普通のTouch dow)を終わらせたところでHNLに戻ることにした。

でもなぜランプが付き始めた?たしかにアプローチ中はENGの回転が下がるからオルタネーターの発電量も下がるけど・・・パネルを見渡すと、LDG lightがONになっていたのでコイツを消してみた。すると、ランプは消えた。

以前Mr.Gから

「プロフェッショナルには、着陸許可を得たことを忘れないようにするために、cleared to landをリードバックしたアトに、LDG lightを付けるパイロットもいる。」

ということを言われ、実践するように心がけていた。
しかし、いつも1本目のTGLのクリアランス後にLightをつけたアトは忘れてしまい、つまりそのあとはつけっ放しということばかりだった。そしてこのFLTでもつけっ放しだった。

46J搭乗前の機体ログを見る限りでは、バッテリーは換装されている(新品かどうかはわからない)のに・・・(実は前に46Jで飛ぼうとヒトが、スターターを回せずFLTを断念した記録があった。)

これで一応一安心、APPにコンタクトして手順どおりにHNLに戻るが、LDGコンフィギュレーションにしたところ、やはり低回転域でまたランプが・・・現在位置はInter island Terminalの上空、もうすぐLDGだ。仮にENGが止まったとしても降ろせる距離だ。アトはドーンと構えて、仮にバッテリーアウトになった場合の手順(SQUAWK NORDO 7600、NO FLAPs)をイメージしておいた。
↓LDG3分前くらい、Ford Island上空(Mさん撮影)
fordisland-mini.jpg

WIND 070@15G21kt、RWY 4Lから4Rへチェンジ、ラウンドアウトはキレイではなかたっが、Head windに助けられてショック極小のTouch downとなった。ひとまず安心だ。その後、GNDにコンタクトしてタキシーバックするまで無線が途切れることもなかったが、調子に乗ってJRFでいつものように7、8本TGLしてたらどうなっていたかを考えると・・・

さて、もういちど振り返ってみると、JRFで降りるべきだったかHNLで降りるでよかったのか、結果論でいけばHNLでよかったのだろう。異常を認識したときは可能な限り早く降りるのがイイ、けどそのときの選択肢としてJRFとHNLを考えた場合、JRFではメンテナンスを受けられないし、時間にして10分も違わないことを考えれば、やはりHNLに速やかに帰るでよかったのだと思う。FLAPsさえ動かせないバッテリーアウトだと、JRFに降りていただろうな・・・
でもこんなんだと夜飛べないじゃないかー。夜はNAVIGATION、Anti Collision、Taxing、LDGといろいろとバッテリー依存の装備を使うのにー。

とはいえ、Blankがあるには納得のいくFLTだった。
腕が思ったほど落ちない、ということを確認できただけだけど・・・
さて、パセンジャーのMさん、そこそこ揺れたFLTだったにも関わらず、ハナウマ・ベイ以外では特に怖いとも気持ち悪いとも感じず、FLTを楽しむことができた、とのこと。サンドビーチが曇っていたのは残念だったが、それこそ普通のツアーでは体験できないような経験には満足いただけたようだった。
↓一安心の夕暮れ(Mさん撮影)
sunset-mini.jpg

これまでの飛行時間:121.8Hrs

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プロフィール

KOMMYthePILOT

Author:KOMMYthePILOT
このblogでは、FAA Commercial Pilot(ASEL, AMEL) with Instrument Rating(事業用固定翼単発・多発操縦士+計器飛行証明) KOMMY(元ハワイ駐在員:現在は日本在住)のFLT(Flight)の模様をお送りしています。


ちなみに、
1970年生まれ、九州生まれの"おいさん"です。
(ウチの地元では、"おじさん"のことを"オッサン"と言わずに、"おいさん”と言います。)

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